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動物園の動物看護師の仕事内容5つ!動物病院との違いや求人の探し方

動物園の動物看護師の仕事内容5つ!動物病院との違いや求人の探し方

「動物園の動物看護師はどのような仕事をしているの?」
「動物病院の仕事と何が違うの?」

動物園の動物看護師の仕事に興味があり、具体的な仕事内容や動物病院との違いを知りたいと思っていませんか。

動物病院と動物園では、対象となる動物が異なるため、業務や必要なスキルが違います。本記事では、動物園で働く動物看護師の仕事や動物病院との違いなどを詳しく解説します。

動物園の動物看護師について、興味がある方の疑問が解決されれば幸いです。

動物園の動物看護師の主な仕事内容5つ

動物園の動物看護師の主な仕事内容5つ

動物園の動物看護師の主な仕事内容5つは次の通りです。

  • 動物の健康管理
  • 診察や治療のサポート
  • 飼育スタッフとの連携
  • 繁殖や飼育プログラムのサポート
  • 来園者の対応

それぞれみてみましょう。

動物の健康管理

動物園の動物看護師の主な業務のひとつは、動物の健康管理です。動物は言葉で体調の変化を訴えることができないため、日々のチェックが欠かせません。

健康管理の具体的な内容は次の通りです。

  • 動物の日常的な健康チェック(体温、体重、呼吸数)
  • 食事量や食欲の有無
  • 排泄状況の確認
  • 他園や施設への動物搬送時の健康チェック
  • 搬送時のケアやストレス管理

動物によっては、気性が荒かったり、警戒心が強かったりする場合もあり、ストレスをできる限りかけないよう心がけます。

動物園には「哺乳類」「鳥類」「両生類」「は虫類」などさまざまな種類の動物がいるため、個々に適した対応が求められます。

日々の健康管理を通し、動物たちの病気やけがの早期発見に努めるのは大切な仕事です。

診察や治療のサポート

動物園で働く動物看護師は、獣医師と連携しながら診察や治療のサポートをします。診察や治療がスムーズに進むよう、必要な器具や薬剤を準備したり、動物の体勢を整えたりします。

猛獣や大型動物の治療は、麻酔を使う場合もあり、麻酔中の呼吸や心拍を注意深く観察しなくてはいけません。小動物や希少動物は、わずかな体調変化が命に関わるケースも多く、迅速な対応が求められます。

「採血」「検便」「レントゲン」の検査も、動物にとってはストレスです。診察や治療をなるべく落ち着いて受けられるような環境作りや声かけもおこないます。

飼育スタッフとの連携

動物看護師は、獣医師だけでなく飼育スタッフと連携します。飼育スタッフは、日々動物にえさをあげたり、掃除をしたりする中で動物の行動や体調の変化に早く気づく存在です。

「いつもと鳴き方が違う」「動きが鈍い」「えさの減りが遅い」など、飼育スタッフからの情報は動物の状態を把握するのに役立ちます。不調をなかなか表に出さない動物もいるため、日頃の観察に基づいた情報は貴重です。

動物看護師と飼育スタッフで「栄養管理」「行動管理」「ストレス軽減の工夫」を話し合います。看護と飼育の連携は、動物が安心して暮らすために大切です。

繁殖や飼育に関するサポート

動物園の動物看護師は、繁殖や飼育にも関わります。繁殖期には、対象となる動物の体調を管理し、妊娠の兆候がある場合には、定期的な検査や観察が不可欠です。

妊娠が確認されたあとは、出産に向けた準備をします。「環境の整理」「栄養管理」「ストレスケア」など、出産に向けた体のサポートをおこないます。初産の動物や、神経質な動物はストレスの影響が出やすいため、行動の変化や食欲の有無を観察し、獣医師や飼育スタッフと情報共有が大切です。

出産後には、赤ちゃん動物の健康管理をするのも重要な仕事です。「哺乳」「体重管理」「感染症の予防」をはじめ、さまざまな対応をします。24時間体制での見守りや授乳が必要なケースもあり、細かい管理をしなくてはいけない可能性もあります。

繁殖に関するサポートは、動物の命や誕生を支えるやりがいのある仕事です。

来園者の対応

動物園の動物看護師は、動物のケアだけでなく、来園者への対応や教育活動にも参加します。動物園が、単に動物を「見る場」ではなく「学びの場」としての役割を果たすためにも重要です。

例えば、動物看護師がどのように動物の健康を守っているのかを紹介する展示をします。聴診器を使って動物の心音を聞いたり、手当ての疑似体験をしたりなど、子供から大人までが楽しみながら学べる工夫を考えます。

体験型のイベントや講習は、普段見られない動物園の裏側を見るいい機会です。このようなイベントを通し、動物の命の大切さを考えてもらいます。

動物園の動物看護師は、来園者に動物の命を守る大切さをどのように伝えていくか考える役割です。

動物病院と動物園の違い

動物病院と動物園の違い

動物病院と動物園の違いを次の項目に沿って解説します。

  • 対象動物の違い
  • 仕事内容の違い
  • 求められるスキルの違い
  • 労働環境の違い

それぞれみてみましょう。

対象動物の違い

動物病院と動物園では、診療やケアの対象となる動物の種類に大きな違いがあります。次をご覧ください。

施設 対象動物
動物病院 犬、猫、うさぎ、ハムスター、インコ
動物園 ライオン、象、キリンなどの野生動物、は虫類、希少動物

動物病院では、ペット動物が主な対象です。都市部の動物病院の場合、犬や猫がほとんどのケースも少なくありません。

動物病院は、一般的に飼われている動物たちの健康を守るための施設です。その一方で、動物園は、野生動物や希少動物など対象はさまざまです。

動物たちの生態に配慮しながら、自然に近い環境を保ち、健康を管理していきます。

仕事内容の違い

動物病院と動物園の仕事内容の違いをみてみましょう。

施設 仕事内容
動物病院 診察・治療のサポート、健康管理
動物園 健康管理、飼育管理、来園者への教育活動

動物病院では、ペットの健康診断、けがや病気の治療がスムーズにおこなえるよう「診察」「検査」「入院管理」など、医療行為のサポートが主な業務内容です。

動物園では、診察や治療だけでなく「飼育や繁殖の支援」「来園者への教育活動」の業務も担当します。

動物病院では医療を中心に、動物園では、医療に加え繁殖や教育の業務が仕事内容に含まれます。

求められるスキルの違い

動物病院と動物園で求められるスキルの違いは次の通りです。

施設 求められるスキル
動物病院 小動物のケア、接客対応
動物園 幅広い動物のケア、動物の行動管理

動物病院では、医療的なスキルや飼い主様への対応のためのコミュニケーションスキルが求められます。その一方で、動物園では幅広い種類の動物の特性や行動を理解するのが大切です。

労働環境の違い

動物病院と動物園での労働環境の違いをご覧ください。

施設 労働環境
動物病院 室内での業務
動物園 屋内・屋外作業

動物病院は、主に屋内での勤務が中心で、診察時間や予約に合わせて勤務時間が異なります。空調が整っている施設が多く、天候の影響はほとんどうけません。

動物園の勤務は屋内だけの作業ではなく、屋外で勤務することも多いでしょう。「猛暑」「寒さ」「雨天」でも動物の世話は欠かせないため、気候への適応力が求められます。

動物病院は小規模な施設が多いのに対し、動物園では大勢のスタッフと勤務し、連携をとるのも違いです。

動物看護師が動物園で働くために必要なスキル

動物看護師が動物園で働くために必要なスキル

動物看護師が動物園で働くために必要なスキルをみてみましょう。

  • 動物看護のスキル
  • 動物行動学や飼育のスキル
  • 特殊動物への対応力

それぞれ解説します。

動物看護のスキル

動物園で働く動物看護師は、動物全般に対応できる動物看護のスキルが求められます。動物園では「草食動物」「肉食動物」「鳥類」「は虫類」などの動物が対象のため、動物の種類ごとに異なる特徴や解剖学の知識が不可欠だからです。

動物の中には、健康状態がわかりにくかったり、体調不良を隠す習性があったりする動物がいます。それぞれの特徴を理解して、動物の健康管理をしなくてはいけません。

動物全般の健康管理や日常的なケアを含む動物看護のスキルは、動物園で働くために重要です。

動物行動学や飼育のスキル

動物園で働くのに、動物行動学や飼育のスキルがあると役立ちます。言葉を話さない動物たちは、ストレスや体調不調を「食欲低下」「威嚇」「攻撃」という行動で示すことがあるからです。

野生動物や大型動物は警戒心が強く、人間を避ける傾向があります。無理に近づくと、ストレスを感じたり、パニックを起こす恐れがあり注意が必要です。個々の動物の性格や行動パターンを理解すると、接し方や環境の工夫に役立つでしょう。

治療や麻酔など、ストレスを感じやすい状況では、動物の攻撃性や逃走パターンの理解が不可欠です。行動を予測して対応しないと、重大な事故につながる危険性があります。

動物園で働くためには、動物行動学や飼育のスキルは重要です。

特殊動物への対応力

動物園で働く動物看護師はライオンやゾウのような大型動物や、コアラやカバのような特有な生態を持つ動物など、さまざまな動物への対応力が求められます。

「体の構造」「薬の効き方」「温度・湿度の管理」「えさの種類や量」は動物の種類によって異なります。

治療や注射をはじめとする医療をおこなうときには、動物が逃げたり暴れたりするリスクもあり、獣医師や他のスタッフとチームとして連携が重要です。

動物園での動物看護師の求人情報の探し方

動物園での動物看護師の求人を探す場合には、次のような方法があります。

  • 動物園のホームページ
  • 動物看護の専門学校の紹介
  • SNS
  • 動物関係の仕事の転職サイト

しかし、飼育員と獣医師が中心となって動物のケアをおこなう場合には「動物看護師」という職種の募集がない可能性もあります。

求人が全くないわけではないので、地道に情報収集することが大切です。

動物園の動物看護師に関連するよくある質問Q&A

動物園の動物看護師に関するよくある質問をみてみましょう。

  • 動物園の看護師の給料はいくらですか?
  • 動物園の看護師は国家資格ですか?

それぞれ解説します。

Q1:動物園の看護師の給料はいくらですか?

月収16〜20万円での募集が多いですが、動物園の動物看護師の給料は、勤務先や雇用形態によって大きく異なります。

動物園によっては、住宅手当や交通費補助など、福利厚生があるため、詳しくは求人情報を確認してみましょう。

参考:動物看護 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

Q2:動物園の看護師は国家資格が必要ですか?

「愛玩動物看護師」は動物看護に携わる国家資格です。しかし、動物園での求人の職種は「飼育補助」「獣医補助」「動物医療スタッフ」という名称な場合もあり、必ずしも国家資格を持っている人に限られているわけではありません。

ただし、動物の健康管理や診察の補助ができるため、愛玩動物看護師を持っていると採用されやすい可能性もあります。

まとめ

動物園の動物看護師は「動物の健康管理」「診療補助」「繁殖サポート」「来園者への対応」など、さまざまな役割をになっています。

犬や猫のペットを中心とする動物病院とは異なり、幅広い種類の動物が対象なのが特徴です。

野生動物や大型動物をはじめとする動物たちの特徴や行動パターンの理解などの幅広い知識やスキルが求められます。

動物園の動物看護師は、多くの種類の動物が健康に過ごせるようサポートしたり、来園者が学びの機会を得られるような工夫をしたりするやりがいのある仕事です。

動物園の動物看護師の求人数は少ない傾向があるため、動物園のホームページや転職サイトなど、複数の情報源から情報を集めてみましょう。

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