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動物保護団体の仕事がしたい!主な仕事内容5つや働く方法・役立つ資格

動物保護団体の仕事がしたい!主な仕事内容5つや働く方法・役立つ資格

「動物保護団体の仕事内容は何?」
「役立つ資格はあるの?」

動物保護団体での仕事に興味があり、仕事内容や役立つ資格の有無などを知りたいと思っていませんか。

動物保護団体は、動物のケアや里親探しをはじめ幅広い仕事を担っています。そのため動物に関する専門的な知識やスキルが必要です。

本記事では、仕事内容や役立つ資格をはじめ、働く方法や役立つ資格などを詳しく紹介します。動物保護団体の仕事を目指す方の疑問が解決されるきっかけになれば幸いです。

動物保護団体の主な仕事内容5つ

動物保護団体の主な仕事内容5つ

動物保護団体の主な仕事は次の通りです。

  • 動物のケア
  • 事務や広報
  • イベントの企画や運営
  • 寄付金・支援者の対応
  • 里親や譲渡のサポート

それぞれ詳しくみてみましょう。

動物のケア

保護された動物のケアは、動物保護団体の主な仕事のひとつです。動物たちの「えさやり」「シャンプー」「健康チェック」を通し、動物の全身状態を観察します。

動物の中には、虐待やネグレクトなどの背景を抱えて保護された動物も多く、心身ともに大きなダメージを受けているケースも少なくありません。そのため、安心できる環境を作ることも大切です。

保護された直後は、体調が不安定だったり、警戒心が強かったりするため、愛情を持ったていねいな対応が不可欠です。日々の関わりの中から、少しずつ動物と信頼関係を築いていきます。

事務や広報

動物保護団体の仕事に、事務や広報があります。団体の運営には、書類の管理やスケジュールの管理をはじめ、外部との連携など事務的な作業が重要です。

具体例をみてみましょう。

  • 保護動物の情報(名前、年齢、健康状態)管理
  • 譲渡に関する書類作成
  • ボランティアスタッフのシフト管理
  • イベントのスケジュール調整

SNSを通した広報活動も多くの人に興味を持ってもらうために必要です。活動の報告は、支援者や寄付者との信頼関係を築くためにも欠かせません。

事務作業は、動物に関係ない仕事に見えますが、動物保護団体の活動を支える仕事です。

イベントの企画や運営

イベントの企画や運営も動物保護団体の主な仕事です。保護した動物の譲渡先を見つけたり、活動への理解を広めるために、定期的にイベントを開催する団体もあります。

イベントは、動物たちと新しい家族をつなげ、活動内容を多くの人に知ってもらういい機会です。

例えば、来場者が動物と実際に触れ合える場を作ります。写真や文章だけでは伝わりにくい「個性」や「雰囲気」を伝えるのに効果的です。

譲渡に関する相談ブースを設け、不安や疑問を直接聞ける場を作っている場合もあります。

チャリティーやバザーを開催し、地域住民と交流を深めるイベントもあります。イベントは、保護活動の実際を多くの人に知ってもらい、支援や寄付を増やすために重要です。

さらにイベントは、多くの人と動物が出会うチャンスでもあります。人々が「支援したい」「助けたい」と思うきっかけとなるような企画を考えるのも、欠かせない仕事です。

寄付金・支援者の対応

寄付金・支援者への対応は、動物保護団体の欠かせない業務です。動物の保護は「治療」「えさ代」「施設維持費」など多くの費用がかかります。

一般的に動物保護団体は、寄付や助成金で成り立っています。そのためボランティアの協力も不可欠です。

寄付金の管理では、現金や銀行振込などさまざまな方法で集まった寄付金を正確に記録します。どのように使われたのかを報告書としてまとめ、寄付をしてくれた人への礼状や活動報告も大切です。

支援者と信頼を築くためには、ていねいで誠実な対応が役立ちます。どのように寄付が使われているのかを支援者が知るのは、団体の信用を得るために重要です。信頼できる団体になることが、継続的な支援につながります。

団体によっては、寄付金ではなく次のような物品の支援を求めることもあります。

  • タオル
  • ペットシート
  • ケージ
  • えさ

物品で支援してもらった場合にも、お礼状や活動報告での感謝の気持ちを持った対応を忘れてはいけません。

里親や譲渡のサポート

保護された動物の新しい家族を見つけることも、動物保護団体の役割です。

保護した動物に関心を持った里親の希望者からの問い合わせに対応します。動物の「種類」「年齢」「健康状態」「性格」をはじめとするさまざまな情報を総合的にみて、どのような家族に向いているか考えます。

単に希望があったら譲渡するのではなく、おたがいにとっていい環境かどうかを判断するのも、動物保護団体の大切な仕事です。

里親希望者には、アンケートや面談で次のような情報を確認します。

  • 家族構成
  • 住んでいる環境
  • 過去の飼育経験
  • 動物への考え方

育児放棄のリスクを減らし、動物の幸せを守るために、譲渡契約書を交わす場合もあります。

譲渡が決まったあとも、新しい家族に馴染めているのか、家族の不安がないかフォローが不可欠です。動物と里親の両方が安心して、生活を送れるようサポートします。

動物保護で行政と民間団体の役割の違い

動物保護で行政と民間団体の役割の違い

動物保護に関わる団体は、大きくわけると「行政機関」「民間団体」です。それぞれみてみましょう。

団体 特徴
行政 ・保健所や動物愛護センターなどの公的機関
・動物の引き取り、管理
・殺処分に関する対応
民間団体 ・寄付や会費、助成金で運営される非営利団体
・保護や譲渡などの支援が中心
・ボランティアやスタッフが活動

行政に関する団体で働くためには、公務員試験に受からなくてはいけない場合も多く、準備が必要です。どちらも「動物の命を守る」という目的は同じですが、関わり方や支援の方法が異なります。

動物保護団体で働くメリット

動物保護団体で働くメリットは、動物保護を通し、動物の命を守る責任のある仕事に関われることです。保護される動物の多くは、虐待や飼育の放棄などのつらい過去があります。そのような動物の命を守り、安心できる環境を見つけることはやりがいにつながります。

動物が好きな人にとっては、動物と関わりながら働けるのもメリットです。動物に関する知識やスキルを身につけ、動物たちと信頼関係を築けるのは、魅力のひとつでしょう。

さらに、事務手続きや広報など幅広いスキルが身に付くため、キャリアの幅が広がります。動物関連の仕事でありながら、他の分野でも応用できる経験やスキルが身につくのは、キャリア形成の点でも利点です。

動物保護団体で働くデメリット

動物保護団体で働くデメリットは次の通りです。

  • 給与や待遇が安定しないことがある
  • 体力的・精神的に負担がかかる
  • 感情的に辛くなる場面がある

動物保護団体での仕事は、働く団体によっても異なります。事前にボランティアや体験などを通し、自分に合っているかどうか見極めることが大切です。

動物保護団体で働くために必要なスキル

動物保護団体で働くために必要なスキル

動物保護団体で働くために必要なスキルを解説します。

  • 動物の知識・動物看護の知識
  • コミュニケーションスキル
  • 体力・精神力

それぞれみてみましょう。

動物の知識・動物看護の知識

動物保護団体で働くために、動物の知識や動物看護のスキルが必要です。団体が保護する動物の多くは、飼い主からの飼育放棄や虐待を受けた過去があります。

体調不良や、心の傷を抱えているケースも少なくありません。適切な健康管理やストレスを最小限にするケアが求められます。

例えば、動物の行動や仕草から動物の体調変化を読み取る観察力や、獣医師による治療をスムーズにサポートするスキルです。

保護されて間もない動物は、警戒心が強く、威嚇したり、逃げようとしたりする可能性もあり、動物の行動や心理に対する理解も不可欠です。

保護される動物は、犬や猫以外にもうさぎや鳥類など幅広いため、さまざまな動物に対する知識があると役立ちます。講座やセミナーで、動物に関する知識を深めておくと安心です。

コミュニケーションスキル

動物保護団体で働くには、コミュニケーションスキルが役立ちます。動物だけでなく、多くの人と関わるからです。

具体例をみてみましょう。

  • 里親や飼い主への説明や指導
  • トラブルやクレームへの対応
  • 施設スタッフやボランティアとの連携
  • 寄付者や支援者との適切なやり取り
  • 来場者への説明や案内

保護動物を受け入れる里親とのやりとりでは、動物の性格や健康状態を正確に伝え、譲渡の条件や注意点をわかりやすく説明します。誤解があると、譲渡された動物が再び施設に戻ってきたり、動物の健康に支障がでたりする恐れがあるため注意が必要です。

保護団体のスタッフやボランティア同士の連携も欠かせません。スタッフ同士の情報共有やチームワークは、動物保護団体の活動を円滑に進めるために重要です。

イベントや広報活動では、支援者や来場者と関わります。「人と話すのは苦手」と思う方は、ていねいな対応を意識してみましょう。

体力・精神力

体力や精神力も、動物保護団体で働くために大事なスキルです。保護動物の世話や施設の管理は体力的にも精神的にも負担がかかります。

体力が必要とされる仕事の具体例は次の通りです。

  • 長時間の立ち仕事
  • 歩き回りながらの作業
  • 施設内の掃除や消毒
  • 動物の散歩
  • 大きな動物の移動
  • 屋外での作業

屋外での作業や立ち仕事は体力が欠かせません。動物の排泄物の片付けや掃除など、衛生管理に関する仕事も多く、体力的に大きな負担がかかります。

虐待や飼育放棄の背景を抱える動物を目の当たりにするのは、精神的な負担につながります。保護期間の長期や、命を助けられないケースもあり、つらいと感じることもあるでしょう。

動物保護の仕事では、動物の命と向きあう場面があります。つらいときもありますが、動物が回復していく姿に関われるときにやりがいも感じられます。

体力と精神力は、動物保護の現場で長く仕事を続けるために大事です。

動物保護団体で働く方法

動物保護団体で働く方法

動物保護団体で働く方法をみてみましょう。

  • 求人を探す
  • ボランティアやインターンに参加する
  • 動物に関する資格を取得する

ひとつずつ解説します。

求人を探す

動物保護団体の求人がある場合には、応募してみましょう。求人は次のような場所に掲載されています。

  • 求人サイト
  • NPO専門の求人サイト
  • 団体の公式ホームページ
  • SNS

NPO団体や小さな規模の団体では、ハローワークや転職サイトに求人情報をのせていないケースもあり、団体に電話やメールで直接確認してみるのをおすすめします。

求人情報には、ボランティアやアルバイトなどさまざまな形態での募集があるため、応募条件や自分のスキルを確認しましょう。

団体の方針や仕事内容もそれぞれの動物保護団体で異なるため、無理なく働けるか見極めることも大切です。

ボランティアやインターンに参加する

動物保護団体の仕事を目指すには、ボランティアやインターンから参加してみるのもおすすめです。自分にあっているか確認でき、実務経験もつめるため、実際の求人に応募するときも有利になります。

ボランティアの仕事内容は次の通りです。

  • 動物の日常的なケア(えさやり、散歩)
  • イベントの手伝い
  • 施設内の掃除
  • SNS投稿
  • 事務作業

ボランティアだと、週に1回から活動できる場合もあり、自分の生活に合わせて無理なく参加できます。

ボランティアやインターンは、団体の活動や雰囲気を知れる利点もあります。ボランティアやインターンから正規の職員への採用につながるケースもあるため、応募してみましょう。

動物に関する資格を取得する

動物保護団体での仕事に必須の資格はありません。しかし、動物に関する資格があると、採用されやすくなったり、任される仕事の幅が広がったりします。

具体例をみてみましょう。

資格名 理由
愛玩動物看護師 動物全般の医療の知識がつく
トリマー 毛の手入れや衛生管理に役立つ
ペットシッター 飼育管理やペットの扱いに関する知識を学べる

愛玩動物看護師は、動物の医療に関する国家資格であり、専門的な知識やスキルが身につきます。さらに、獣医師の指示のもと採血やマイクロチップの挿入などできる業務の幅が広がるため、動物保護の仕事にも役立ちます。

動物保護の仕事は「命に関わる責任」が必要です。資格取得は知識を深めるために役立ち、求人への応募時に有利になる可能性もあります。

まとめ

動物保護団体の仕事は「動物のケア」「事務作業」「イベント運営」「寄付・支援者への対応」などさまざまです。

立ち仕事や屋外での仕事は、体力的な負担がかかる可能性があります。飼い主からの飼育放棄や虐待の背景を持った動物を目の当たりにして、精神的につらいと感じることもあるでしょう。

その一方で、自分の関わりで動物の命を救えたり、動物が元気を取り戻していく姿を見られたりするのはやりがいにもつながります。

求人が少ない可能性があるため、動物に関連する資格の取得やボランティアからの開始など動物に関する知識を深め、実務経験をつんでみましょう。

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