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動物看護師にメンタル的負担がかかる理由!対処法や向いてる人も解説

動物看護師にメンタル的負担がかかる理由!対処法や向いてる人も解説

「動物看護師はメンタル的にきつい」
「どのように乗り越えればいいのかわからない」

動物看護師として働く中で、このような不安や疑問はありませんか?

動物看護師は、動物の死に直面したり、飼い主との関わりが難しかったりしてメンタル的な負担がかかることがあります。

本記事では、メンタル的に負担がかかる理由をもとに、対処法や向いている人を解説します。

メンタル面で負担を抱えている動物看護師の方のお役に立てれば幸いです。

動物看護師にメンタル的負担がかかる理由

動物看護師にメンタル的負担がかかる理由

動物看護師にメンタル的負担がかかる理由をみてみましょう。

・動物の生死に直面する
・体力的負担がある
・将来への不安がある
・飼い主との関わり方が難しいときがある

動物の生死に直面する

動物看護師にメンタル的負担がかかる理由として、動物の生死に直面することがあげられます。

治療の甲斐なく亡くなる動物をみることは、命を預かることの重大さや責任感を実感するとともに、無力だと感じる原因です。

ペットをなくした飼い主のメンタルケアも動物看護師の重要な仕事です。飼い主との関係が深い場合は、死をとおしてより深い悲しみやストレスを引き起こす恐れもあります。

安楽死の場合、苦痛を取り除くという倫理的な目的があったとしても、命を終わらせるという罪悪感や無念な気持ちも生じるでしょう。

このような精神的な負担が溜まると、心の健康が保たれなくなる可能性があります。

体力的負担がある

動物看護師の仕事が体力的負担がある理由をみてみましょう。

・立ち仕事
・動物の移動や抱えあげる動作
・シフト制により不規則な勤務時間
・緊急の処置や呼び出しによる長時間労働

定期的な休みなく長時間労働になったりすると疲れが取れず、仕事に集中できなかったり、ミスをしたりなどという問題が起こるリスクがあがります。

その結果、ストレスがたまりメンタル的負担が増えるため注意が必要です。

将来への不安がある

将来への不安が、動物看護師のメンタル的な負担の理由のひとつとしてあげられます。将来への不安の具体的内容をみてみましょう。

・動物看護師の給料水準が低い(年収平均317万円)
・正社員雇用ではなく、パートやアルバイトの雇用が多い
・福利厚生がない

動物看護師は、動物の命を預かる責任の重い仕事です。しかし、給料水準が低かったり、待遇が悪かったりなどの課題もあります。

動物病院の規模によっては、動物看護師を正社員として採用していないところもあり、福利厚生や保証面で安定していないのが将来への不安を抱く原因です。

参考:動物看護 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

飼い主との関わり方が難しいときがある

飼い主との関わり方が難しいときに、動物看護師のストレスは負担は増大します。病気やケガの治療で冷静さを保てず、飼い主は感情的になりやすいです。

そのような飼い主とのコミュニケーションをとるときは、高いコミュニケーション能力が求められます。

治療が難しい場合や、予後が悪い場合など、飼い主にとってよくない情報を伝えるときは、わかりやすさと共感的な姿勢が必要です。

なかには理不尽なクレームや要求に対応しなければいけないときもあります。飼い主の話を聞きつつ、自分たちがしていることを正しく伝えるなど気をつかう場面もあり、そのたびにメンタル面での負担が増大します。

動物看護師のメンタルヘルスを保つためにできること

動物看護師のメンタルヘルスを保つためにできること

動物看護師のメンタルヘルスを保つためにできることをみてみましょう。

・ストレス解消法を試す
・睡眠の質を向上させる
・専門家へ相談する
・同業者のコミュニティに参加する
・職場を変えてみる

ストレス解消法を試す

メンタルヘルスを保つために、ストレス解消法を試してみましょう。具体的な方法はつぎのとおりです。

・絵をかく
・音楽を聞く
・気分転換をする
・おいしいものを食べる
・深呼吸をこころがける
・アロマセラピーやマッサージなどを試す
・ヨガ・ウォーキングなど定期的にからだを動かす

ストレス解消法は、人それぞれ違います。自分が「リラックスできる」と感じることがなにより大切です。

仕事中にストレスが溜まったり、緊張したりするときは、深呼吸を意識しましょう。深呼吸はいつでもどこでも意識でき、リラックスする副交感神経をはたらかせるために効果的です。

睡眠の質を向上させる

睡眠の質を向上させることは、身体的・精神的な疲れを解消する効果的な方法です。しかし、ストレスがたまっているときや、緊張しているときなどはなかなか良質な睡眠をとることが難しいと感じるでしょう。

睡眠の質を向上させるポイントを紹介します。

・規則正しい就寝・起床時間をこころがける
・夕方以降のカフェインやアルコールの摂取を控える
・寝る前にストレッチをする
・湯船につかる
・寝る前にスマートフォンやパソコンなどのブルーライトを避ける

不規則な勤務の場合、毎日同じ時間に寝たり起きたりすることが難しい可能性があります。まずは、意識するところからはじめましょう。

休みだからといって、遅くまで起きていたり、寝ていたりすることは避け、できる限り就寝・起床時間をあわすようにこころがけてみてください。

寝る前に、リラックスする神経を活発にすることで睡眠の質があがります。深呼吸をして、ゆったりとした気持ちを意識することも大切です。

専門家へ相談する

メンタル的な負担が増えたときは、専門家に相談してみることをおすすめします。はじめての相談は勇気がいるかもしれませんが、心療内科や心理カウンセラーはストレスを理解する専門家です。

からだの調子が悪いときに病院へ行くように、メンタル面の不調もからだの健康と同じように考える必要があります。

仕事のストレスや、動物の生死に関するトラウマなど、専門家に適切なアドバイスをもらうことでメンタル面の不調を改善させるきっかけになるかもしれません。

厚生労働省のウェブサイトにも、メンタルヘルスに関する情報が掲載されています。なかには、匿名で相談できるところもあるため、つらいときはひとりで抱え込まないようにしましょう。

同業者のコミュニティに参加する

動物看護師のコミュニティに参加することで、同じような悩みを共有でき、メンタル面の支えとなります。

コミュニティの具体例をみてみましょう。

・SNSグループ
・地域の専門家ネットワーク
・研修会や学会

研修会や学会への参加をとおして、同業者と知りあう機会が生まれます。オンラインセミナーやインターネット上での動物看護師のグループなど、手軽に参加できるものもあります。

同業者との関わりは、悩みを共有したり、アドバイスをもらうきっかけです。悩みに共感したり、理解を得られることで、精神的な支えとなり、仕事のモチベーションを保つのに役立ちます。

職場を変えてみる

動物看護師のメンタルヘルスを保つためには、職場を変えてみるのもひとつの選択肢です。職場の環境がストレスの原因となる場合、職場を変えてみることで、メンタル面の不調が改善する可能性があります。

新しい職場を探すときは、つぎのポイントを振り返ってみましょう。

・ストレスの原因はなにか(人間関係、業務内容など)
・自分の興味のある分野はなにか
・自分のスキルはなにか
・仕事環境で改善したいことはなにか(勤務時間、業務内容など)

これらのポイントをもとに、メンタル面での負担が軽減される職場を探してみてください。

当社でも、動物看護師に関する求人を扱っています。なにか気になることがあればいつでもお気軽にお問い合わせください。

動物看護師に向いている人

動物看護師に向いている人

動物看護師に向いている人の特徴を5つみてみましょう。

・動物が好きな人
・責任感がある人
・体力がある人
・コミュニケーション能力が高い人
・ストレス発散がうまい人

動物が好きな人

動物が好きな人は動物看護師に向いています。動物看護師は、病気やけがのため治療が必要な動物のケアをおこないます。そのため、動物の痛みや苦しみを理解し、寄りそう優しさや愛情が必要です。

さらに、言葉を発さない動物の表情や仕草から、状態を観察する力や行動の意味を理解する洞察力も求められます。

優しさや思いやりを持って、動物の立場にたって関わることが動物看護師には大切です。

責任感がある人

動物看護師は、動物のいのちを預かる仕事であり、責任感が求められます。ひとつの処置や薬のミスが、死を招いてしまう恐れもあります。

そのためつねに、細心の注意を払い、冷静に業務をこなすことが大切です。

医療の現場では、情報は日々更新されます。動物の医療に関わる仕事として、自分の知識やスキルをみがき続ける姿勢も大切です。

自分の行動や知識が動物の生命に直結するということを自覚し、ていねいに責任を持って仕事をすることが求められます。

体力がある人

体力のある人が動物看護師に向いている理由はつぎのとおりです。

・長時間労働になることがある
・大型の動物を抱えたり、移動させたりする
・長時間の立ち仕事がある
・緊急時に呼び出しがある
・夜間のシフトがある

シフト制の場合、勤務時間が不規則になり、さらに体力的負担がかかる可能性があります。

短い休息で疲れをとったり、かぜをひかないようにしたりなど自己管理も大切です。

体力に自信がない方は、軽い運動やストレッチなど体力作りを心がけてみてください。

コミュニケーション能力が高い人

動物看護師は「獣医師」「飼い主」「ほかのスタッフ」などさまざまな人とコミュニケーションをとる必要があります。さらに、動物の表情や仕草など非言語的なサインを読みとる必要もあります。

コミュニケーションが不足すると、ミスや治療がうまく進まない原因となるかもしれません。それぞれの対象と綿密なコミュニケーションをとることが、動物の治療を成功させる鍵となります。

「聞く力」「伝える力」「理解する力」を総合的に高めることが、コミュニケーションを円滑にとるうえで不可欠です。

ストレス発散がうまい人

動物看護師は、つぎの理由からストレスの高い仕事といえます。

・動物の生死に直面する
・飼い主の感情に対応する
・身体的な負担がある
・つねに緊迫した状態で仕事をする
・ミスが許されない

つねにストレスと隣り合わせの環境のため、ストレス発散をうまくできるかどうかが動物看護師を続けるための重要なポイントです。

ストレス解消方法の具体例をみてみましょう。

・運動をする
・趣味に没頭する
・リラックスする

感情をおさえこまず、健康的な方法でストレスに向き合い、解消することが大切です。

動物看護師のメンタル面に関するよくある質問Q&A

動物看護師のメンタル面に関するよくある質問Q&A

動物看護師のメンタル面に関するよくある質問をみてみましょう。

・動物の看護師の大変なことは何ですか?
・動物看護師はどんな人が向いていますか?

動物の看護師の大変なことは何ですか?

動物看護師の大変なことは、身体的・精神的な負担がかかることです。長時間勤務や立ち仕事で体力的に大変だと感じることがあります。

さらに、動物の生死に直面したり、飼い主とのコミュニケーションが難しかったりして、ストレスがたまることが、精神的負担の原因です。

しかし、動物が元気になる姿を見られたり、自分の知識やスキルが向上したりするため、やりがいも感じられる仕事です。

動物看護師はどんな人が向いていますか?

動物看護師は、愛情を持って動物に接することができ、責任感がある人が向いています。

病気やけがで苦しむ動物に、優しく寄り添いケアをおこないます。動物の仕草や行動から訴えを読みとることも大切です。

自分の行動が動物の生命に関わるリスクがあることを理解し、責任持って行動しなくてはなりません。

さらに自分の知識やスキルが動物の健康状態を左右する可能性があることを理解し、つねに知識やスキルを学び続ける姿勢が大切です。

まとめ

動物看護師は、動物の命を預かる責任ある仕事です。そのため病気やけがの治療など、緊迫した状態で仕事をすることも多く、メンタル面での負担が増大します。

しかし、メンタル面での負担をそのままにしておくと、ミスをしたり、やる気がでなかったりと仕事に影響が出る可能性があります。

メンタル面の不調は、はやめの対処が不可欠です。ストレス発散法の実施や専門家に相談しましょう。

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