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犬の介護の仕事5選!犬の介護に必要な資格や給料も解説します

犬の介護の仕事5選!犬の介護に必要な資格や給料も解説します

「犬の介護にかかわりたい」
「犬の介護に関する仕事に必要な資格や給料を知りたい」

このような悩みはありませんか?

2023年の調査によると、7歳以上の高齢犬の割合は、全体の56%をしめており、犬も年を重ねると、人間と同じように介護が必要になるケースがあります。

本記事では、犬の介護の仕事や資格・給料をくわしく解説します。犬の介護にかかわる仕事に興味がある方のお役に立てれば幸いです。

犬の介護の仕事5選

犬の介護の仕事5選

犬の介護の仕事を5つ紹介します。それぞれみてみましょう。

・動物介護士
・愛玩動物看護師
・ペット介護アドバイザー
・ペット介護施設スタッフ
・獣医師

動物介護士

動物介護士とは、高齢になった動物や障がいのある動物の身体的・精神的ケアをする専門家です。おもに高齢の犬や猫のケアをおこないます。具体的な仕事内容はつぎのとおりです。

仕事の分類 具体的な内容
日常生活のケア ・排泄の介助
・服薬の管理
・痛みの管理
・移動の介助やリハビリ
・褥瘡(じょくそう)の予防や管理
※褥瘡:長い時間同じ姿勢でいることで、皮膚が圧迫され、血行が悪くなりできる傷
・食事の介助や食欲に応じた食事の提供
環境整備 ・室温管理
・バリアフリー環境の整備
・居住スペースの掃除や消毒
・ストレスがかからないような環境整備
飼い主とのコミュニケーション ・在宅ケアのアドバイス
・日々の状況報告や情報交換
・終末期に向けた精神的サポート
・緊急時の対応や相談
医療スタッフとの連携 ・投薬や治療の介助
・獣医師や動物看護師と連携
・治療計画に基づくケアの実施

動物介護士は、高齢動物や障害のある動物に対し、ケアを提供します。医療スタッフや飼い主と協力し、動物の生活の質(QOL)の向上を目指す仕事です。

愛玩動物看護師

愛玩動物看護師は動物の健康管理や治療をサポートする専門家であり、国家資格になったことで、獣医師の指示のもと携わることのできる業務の幅が広がりました。

仕事の分類 具体的な内容
診療の補助 ・バイタルサインの測定
・検査データの記録
・採血や点滴の介助
・獣医師の診察や手術のサポート
入院動物の看護 ・排泄介助
・投薬の管理
・傷口の処置
・食事や水分管理
高齢動物のケア ・褥瘡の予防や管理
・認知機能低下への対応
・リハビリテーションのサポート
飼い主とのコミュニケーション ・在宅ケアの指導
・治療に関しての疑問の確認
・薬や食事の取り方の指導

愛玩動物看護師は、獣医師のサポート役となり治療の補助をします。さらに、動物の全身状態を観察したり、家族の不安を取り除くようなかかわりをしたり、さまざまな業務をこなします。

ペットケアアドバイザー

ペットケアアドバイザーとは、犬や猫などのペットのしつけやケアのアドバイスをおこなう専門職です。おもな仕事内容をご覧ください。

仕事の分類 具体的な内容
飼育に関するアドバイス ・しつけや飼育方法の相談対応や指導
・高齢ペットの適切な食事のアドバイス
・室内環境(飼育環境)のアドバイス
・グルーミングやトリミングの提案
・ペット用品の選び方の助言
健康管理に関するサポート ・年齢や品種に応じた栄養管理の指導
・一般的な病気の予防方法の指導
飼い主とのコミュニケーション ・終末期ケアの相談
・緊急時の対応方法の確認
・ペットの問題行動に対するアドバイス

ペットケアアドバイザーは、飼い主に対しペットのしつけや健康管理のアドバイスをおこないます。高齢になったペットのケアに関する相談にも対応し、飼い主の疑問や不安を取り除くサポートをします。

ペット介護施設スタッフ

ペット介護施設スタッフとは、高齢や病気などで介護が必要なペットに対し、介護をする施設のスタッフです。

具体的な仕事内容をみてみましょう。

仕事の分類 具体的な内容
日常的なケア ・投薬管理
・排泄のケア
・食事の準備や介助
健康管理業務 ・バイタルチェック
・体重測定
・異常の早期発見
・獣医師や動物看護師への報告
介護業務 ・認知症ケア
・それぞれの病気に対するケア
・終末期ケア
・褥瘡の予防や管理
飼い主とのコミュニケーション ・日々の状況報告
・面会時の対応

飼い主と協力しながら、ペットが安心して穏やかに過ごせる環境を提供したり、ケアをしたりします。

獣医師

獣医師は、ペットの健康を守るために以下のような診察や治療などをおこなうスペシャリストです。

仕事の分類 具体的な内容
診療業務 ・全身の観察
・病気の診断や治療計画の立案
・手術
・薬剤の処方
・ワクチン接種
・緊急時の対応
専門業務 ・歯科治療
・整形外科治療
・がん治療
・皮膚科治療
・終末期の対応
飼い主とのコミュニケーション ・診断や治療の説明
・予後の説明
・終末期の相談対応
管理業務 ・スタッフの教育や指導
・感染症の予防や管理

高齢のペットが穏やかに過ごせるよう薬剤を調整したり、健康管理をしたりします。動物看護師をはじめとするスタッフへの指導や飼い主とのコミュニケーションも大切な仕事です。

参考:獣医師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

犬の介護の仕事に必要な資格

犬の介護に必要な資格をそれぞれ紹介します。

仕事 資格
動物介護士 ・必須の資格なし

・民間の資格が多数あり

・動物介護士/ペット介護士/老犬介護士など

動物看護師 ・愛玩動物看護師になるためには、国家資格の取得が必須(2022年4月以降)

・一定の条件を満たせば国家資格を受験する資格あり

・愛玩動物(犬・猫・小鳥・魚など)以外は国家資格なし

ペット介護アドバイザー ・必須の資格はなし

・愛玩動物飼養管理士/ペットケアアドバイザーなどの資格

ペット介護施設スタッフ 必須の資格はなし
獣医師 国家資格:獣医師(大学の獣医学科卒業が必須)

必須の資格がない場合でも民間の資格を取得したり、研修を受けるたりすることで知識が深まることが期待できます。

犬の介護にかかわる仕事の給料

犬の介護にかかわる仕事の給料

犬の介護にかかわる仕事の給料をそれぞれみてみましょう。

仕事 給料
動物介護士 約150〜200万(独立や開業で給料アップする可能性あり)
愛玩動物看護師 約200万円(資格や勤務先により給料がことなる)
ペット介護アドバイザー 約200〜350万円(就職先によりことなる)
ペット介護施設スタッフ 時給1000円前後(勤務エリアや資格の有無でことなる)
獣医師 685.7万円(獣医師全体の平均)

これらは、一例であり、勤務する場所や持っている資格によって給料が変わる可能性があります。くわしくはそれぞれの勤務先に問い合わせてみることをおすすめします。

参考:獣医師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

犬の介護のおもな就職先

犬の介護のおもな就業先を以下の4つにわけてみてみましょう。

・老犬ホーム
・動物病院
・ペットホテル
・訪問介護

老犬ホーム

老犬ホームとは、老犬を預かり、つぎのような専門的なケアを提供する施設です。(一般的に、7歳を迎えた頃から高齢と考えられます。)

・食事の管理や介助
・排泄介助
・健康チェック
・投薬管理
・リハビリの介助

「長期での預かり」「デイサービス」「ショートステイ」など、利用の期間はそれぞれです。老犬が安心して穏やかな生活を送れるよう専門のスタッフがサポートします。

動物病院

動物病院とは、獣医師が動物の診療や治療をおこなう施設です。獣医師や動物看護師をはじめ、さまざまなスタッフが動物の診療や治療をサポートします。

動物病院における老犬の介護の役割をみてみましょう。

役割 具体例
健康管理 ・健康診断をする
・病気の早期発見をする
・病気やけがに対する治療をおこなう
痛みの管理 ・老犬の痛みを和らげるための治療をする
栄養管理 ・年齢や体調に合わせた食事療法をする
排泄の管理 ・年齢や体調によって変化する排泄状況の確認をする
介護のアドバイス ・自宅での介護方法のアドバイスをする

老犬の経験が豊富な病院や、老犬ホームが隣接している動物病院など、介護を専門にしている病院もあります。

ペットホテル

ペットホテルは一般的な預かりや、老犬のケアをおこなう施設です。

動物病院が隣接しているペットホテルもあり、病気やけがをしていても利用できる場合があります。

また、ペットショップが併設されている場合には、トリミングやペット用品の購入も同時に済ませられます。

トリマーや動物看護師などの経験があり、犬の介護に興味のある場合には、病院やペットショップ併設のペットホテルの求人を探してみるのもおすすめです。

訪問介護

訪問介護は、飼い主が不在のときや急用のときなどにご自宅でペットのお世話を代行する仕事です。

老犬にとって、慣れ親しんだ自宅で過ごせるのは安心につながり、老犬や飼い主が穏やかな日々を過ごすことに貢献できます。

それぞれの家庭により、ルールが違ったり、希望が違ったりするため、その都度、飼い主とコミュニケーションをとることが大切です。

犬の介護にかかわる仕事のメリット

犬の介護にかかわる仕事のメリット

犬の介護にかかわる仕事のメリットをみてみましょう。

・動物と接する仕事でやりがいがある
・高齢化社会の中で需要が高まっている
・専門性が高くスキルアップの機会が多い
・飼い主の不安や負担の軽減に貢献できる
・犬の生活の質の向上にかかわれる

介護が必要な犬のサポートにより、犬が穏やかな日々を送れることを目指します。飼い主の不安や介護負担などの軽減に貢献でき、やりがいを感じるきっかけになるでしょう。

犬の介護にかかわる仕事のデメリット

犬の介護にかかわる仕事のデメリットはつぎのとおりです。

・夜間や休日の対応があり 長時間労働になる可能性がある
・動物の衰えや死による精神的ストレスがある
・怪我のリスクがある
・休暇を取りにくい可能性がある
・給料の水準が低い

犬の介護にかかわる仕事は、体力的・精神的に負担がともなう恐れがあります。短時間でリフレッシュする方法を見つけ、うまく息抜きをすることが大切です。

犬の介護の仕事に関するよくある質問Q&A

犬の介護の仕事に関するよくある質問Q&A

犬の介護の仕事に関するよくある質問をみてみましょう。

・ペット介護士は国家資格ですか?
・介助犬はどんな仕事をしていますか?
・動物介護士とペット介護士の違いは何ですか?
・動物介護士とペット介護士の違いは何ですか?

ペット介護士は国家資格ですか?

ペット介護士は国家資格ではなく、民間の資格です。一般的に、資格取得までに数ヶ月かかります。

ペットの介護をするときには、ペットの健康管理や病気に関する知識が役立つため資格取得は専門知識を深めるために役立ちます。

介助犬はどんな仕事をしていますか?

介助犬はからだに障がいがある人をサポートする役割があり、障がいがある方の自立支援をする役割です。

介助犬はペットではなく、障がいがある方のからだの一部です。そのため、公共施設や交通機関をはじめ、飲食店やスーパーなどにも同伴できます。

おもな仕事は、手足が不自由な人にかわって、落としたものを拾ったり、ドアを開けたりすることです。

動物介護士とペット介護士の違いは何ですか?

動物介護士とペット介護士の違いをみてみましょう。

資格名 内容
動物介護士 ・日本能力開発推進協会(JADP)が認定

・老犬や老猫など高齢化した動物のケアを学ぶことが目的

ペット介護士 ・「世界の名犬牧場」と「がくぶん」の共同認定

・子犬/子猫から老犬や老猫までを対象

動物介護士とペット介護士では、資格の認定元や対象としている動物の年齢の範囲がことなります。

老犬介護士の役割はなんですか?

老犬介護士とは、つぎのような犬に関する知識があることを証明する資格です。

分類 具体例
食事 状態に合わせて食事準備や食事介助をする
排泄 排泄の状況を確認やオムツ装着の管理をする
運動 歩行が難しい犬の車いすの使用や調整をする
医療 獣医師の指示のもと健康チェックやの投薬をおこなう

老犬介護士は、老犬や飼い主が安心して生活を送れるよう日常生活のサポートをします。

まとめ

犬の介護にかかわる仕事は、老犬の特徴を知り、適切なケアを提供する専門的な知識や技術が必要です。

さらに飼い主をはじめ、ほかのスタッフと綿密にコミュニケーションをとることが求められます。

体力的・精神的な負担がかかるときもあるでしょう。しかし、かかわった老犬が穏やかに生活できたり、飼い主の不安を取り除けたりするなどやりがいも大きい仕事です。

犬の介護にかかわる仕事に興味がある方は、お気軽にペットナースエージェントにご相談ください。

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