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動物と関わる仕事には何がある?資格がなくてもできる仕事も紹介

動物と関わる仕事には何がある?資格がなくてもできる仕事も紹介

動物好きなら動物と関わる仕事に就きたいと考える人も多いでしょう。しかし、漠然とは想像してはいても、具体的に何をするのかピンと来ずに情報収集から始めている人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、動物と関わる仕事に具体的にどのような内容があるのかや業務内容、持っていたほうが良い資格などを解説します。

有資格者しかできない仕事のイメージかもしれませんが、仕事によっては資格なしでも仕事に就くことも可能です。無資格でもできる仕事についても併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

動物に関わる仕事の魅力とは

動物に関わる仕事の魅力

動物と関わる仕事には、実際にどんな魅力があるのでしょうか。大きく分けると、以下の3つが挙げられます。

・幅広いキャリア形成ができる
・働き方を工夫すれば長く勤められる
・動物とのふれあいを通じて社会貢献もできる

具体的に説明しますので、自分の働き方の理想と合っているのかなど、これからのライフプランを想像しながら参考にしてください。

幅広いキャリア形成ができる

動物と関わる仕事の最大の魅力は、幅広いキャリア形成にあります。仕事の成長の方向性は、主に2つに分かれます。

1つは、職位を上げて関わる人数を増やすことで給料を上げていくリーダー軸としての成長。2つ目は、個人の技術を高めて専門性を深めていくことで給料を上げていく専門職としての成長です。

動物と関わる仕事には、この2つの軸両方での成長軸が選択できます。リーダー職に就くなら、独立して起業したり、大きな施設で部長、副院長、院長としてキャリアアップしたりすることによる昇給が可能です。

専門職を極めるなら、動物の対応部位を増やしたり、対応できる動物を増やしたりといった方向性で成長できます。また、動物と直接関わらずに動物関連の検査や調査、検閲など、さらに別の専門性を高めていくことも視野に入れられます。

働き方を工夫すれば長く勤められる

動物と関わる仕事に就くと、幅広いキャリア形成にあわせて働き方も選びやすくなります。有資格者向けの仕事は、一度資格を得てしまえば短時間勤務や日数を減らしての勤務も可能です。

そのため、ライフスタイルにあわせて組み立てられます。女性なら子育てや出産を機に時短勤務に切り替えられますし、一度退職したとしても復帰もしやすいです。

体力的な負担を減らしたいのであれば、対応する動物を大型動物から小型動物へと変えたり、専門学校の講師になったりしても良いでしょう。

動物とのふれあいを通じて社会貢献もできる

動物と関わる仕事は動物とのふれあいによる喜びだけでなく、社会的意義も大きい仕事が多くあります。動物病院に勤めて治療を行えば、ペットを飼育している飼い主からも感謝されます。ペットの頭数は右肩上がりであり、対象としたペットクリニックの需要は拡大傾向です。

ペットに関わる仕事だけでなく、国の産業を支える仕事もあります。大動物獣医師や公務員獣医師は、畜産農家の生活以外にも食の安全や口蹄疫などの病気から国を守っています。また、訓練士や調教師はペットのみならず盲導犬や介助犬、災害救助犬などの多くの命を救う役目を担う動物を育てる仕事です。

このように、動物と関わる仕事は社会の多くの人から感謝される役割があり、社会的意義はとても大きいと言えるでしょう。

動物と関わる仕事に求められる共通点とは?

動物と関わる仕事に求められる共通点とは、高いコミュニケーション能力と何があっても揺るがない動物愛護の精神です。動物とだけ関わる仕事はありません。いずれの仕事でも背後には人がいます。

ペット関連の仕事であれば利用する飼い主ともコミュニケーションが求められ、馬や羊、海洋動物といった大型動物を対象とした仕事であれば所有者や所属している施設のメンバーとコミュニケーションが求められます。

また、すべての動物が素直に人間の言葉を聞くことはありません。言語が通じない分、時に攻撃されることもあるでしょう。そのようなとき、動物と関わる仕事をするには動物に対する愛情がなければ飼い主が望んでいない結末になるかもしれないのです。

どの仕事に就くにしても2つの要素がなければ長く務めることは難しいでしょう。

動物と関わる資格が必要な仕事

動物と関わる資格が必要な仕事

動物と関わる仕事には、資格がなければできない仕事が多くあります。必要な資格によって取得方法も異なるため、方向性を決める前に資格についての情報も知っておくと役立つでしょう。

ここからは、動物と関わる仕事のなかでも代表的な一部の仕事について必要な資格や仕事内容、キャリアステップのパターンなどの情報を解説します。

獣医師

獣医師は、対象や仕事内容によって3つの仕事に分けられます。具体的には、以下の3つです。

職業分類 対象とする動物 主な仕事内容
大動物
(産業動物)
獣医師
・馬/羊/牛などの家畜動物
・動物園/水族館の飼育動物
繁殖管理、健康管理、検診、
病気の治療など
小動物
(愛玩動物)
獣医師
犬/猫/
ハムスターなど
のペット
治療、病気の
予防など
公務員
獣医師
牛・豚などの
食用動物
輸入時の検閲、検査、動物愛護や管理、
研究
など

獣医師になるには、獣医師免許が必須となります。獣医師専門学校(獣医学部)の過程を卒業し、獣医師試験に合格してから3つの方向性のうち、いずれかを選択するのが一般的です。

多くの学校は対象とする動物によって学科が分岐していくため、在学中からある程度の方向性を定めて勉強をすることが求められるでしょう。

大動物(産業動物)獣医師

大動物獣医師は、別名を産業動物獣医師と言います。大動物獣医師になるとさらに枝分かれし、NOSAIに所属するか、JRAや動物園、水族館などの各施設に所属することが一般的です。対象とする動物や仕事内容も異なるため、自分の関わりたい動物から選びましょう。

大動物獣医師になると、日常的に担当する動物をサポートしていきます。そのため、病気したときや出産時だけでなく、日々の健康管理も大切な仕事です。

大動物獣医師のステップアップは、担当する動物の数や種類を増やすか、独立開業するかから選べます。年収を重視するなら、JRAの年収は一般的な獣医師よりも高額です。ただし、競争率も高いため、簡単になれるわけではありません。

小動物(愛玩動物)獣医師

小動物獣医師は、愛玩動物獣医師とも呼ばれています。その理由は、対象とする動物が犬や猫といった愛玩動物に限定しているからです。

獣医師のなかでも人気の職業であり、3つの選択肢の中では最も選択される比率が高いです。平成30年の獣医師に関する届出に基づいた集計では、小動物獣医師を選択したのは全体のうち39.7%にも登ります。

大動物獣医師が10.9%、公務員獣医師が全分野合わせても23.5%だったのを考えると、人気の高さは一目瞭然と言えるでしょう。

小動物獣医師は、飼い主の依頼に基づいた治療や、予防接種といった治療行為を行います。大病院になると動物の種類や部位によって科が分かれるため、専門性を高めることも可能です。

小動物獣医師のステップアップは、病院内での地位を高めていくか、独立開業するかで昇給できます。クリニックで経験を積み、ある程度の実績ができてから独立開業するケースが一般的です。

公務員獣医師

公務員獣医師は、国家公務員か、地方公務員かなど、所属する機関によって業務内容が変わります。国家公務員の所属は、「農林水産省」か「厚生労働省」のいずれかです。

仕事内容は家畜の輸入対策や品質・安全管理が仕事となり、食中毒対策や鳥インフルエンザといった動物由来の感染症対策なども含まれます。また、ブランド牛などの認定やブランド化といった消費促進対策を行う部署もあります。

地方公務員が勤めるのは、県や市町村の運営する行政機関です。動物疫病の予防や健康管理を目的として、研究施設や所属している市町村の牧場や畜産農家での指導にあたります。また、動物愛護団体の普及活動も仕事のひとつです。

公務員獣医師は、仕事内容が多岐にわたります。そのため、一通り仕事を覚える軸と、能力を上げて等級や役割を上げていく2軸からキャリアアップを狙います。また、異動や出向先も多く、幅広く経験が積みやすい職種と言えるでしょう。

動物看護師

動物看護師は、獣医師を支える仕事として平成時代には無資格でも就職可能でした。しかし、昨今の獣医療の多様化や高度化に対応する力を持つ看護師が求められた背景から、令和元年6月に「愛玩動物看護師法」が制定され、それに伴って国家資格である「愛玩動物看護師」が誕生しています。

制定後は経験者ルートを除き、愛玩動物看護師専用の科目を履修するか、養成所での3年の勉強の後に国家試験に合格して資格を得なければ動物看護師になることができません。

動物看護師の仕事は、治療行為以外のクリニック業務全般を担います。人間でいう看護師と同じイメージです。獣医師管理の下、診療補助や看護、飼い主への指導や助言、飼育支援など、さまざまな知識を要求されます。

トリマー

ペットトリマーは、犬や猫などのペットを対象とする美容師です。依頼されるペットの種類は犬がほとんどであり、ペットサロンやペットショップ、動物病院などに勤務します。

トリマーの資格に国家資格はありませんが、JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)公認トリマーや、厚生労働省認可のJDA(社団法人全日本愛犬技術者指導協会)公認トリマーがあります。トリマーの仕事は、グルーミングをはじめ皮膚観察による健康チェック、飼い主へのアドバイスも含まれており、シンプルに毛をカットするだけではありません。

グルーミングは炎症防止のための分泌物の排出から始まり、爪のカット、耳掃除やブラッシング、その後にシャンプーリンスを行い、乾燥後に飼い主の要望に合わせた毛のカット、マッサージまで行います。

また、健康チェックには耳や歯茎などの状態を確認し、言葉以外で病気の前兆がないかを把握しなければならず、多くの知識が求められます。

トリマーのキャリアアップは、サロンなどの施設所属のトリマーから独立開業することが一般的です。

訓練士

訓練士は、警察犬や盲導犬といった社会活動で活躍する犬を育てる仕事です。警察犬は、警察官のパートナーとして犯罪者を追跡したり、行方不明者の痕跡を頼りに追跡を手助けしたりします。また、麻薬探知犬を育てることもあります。

警察官から訓練士になることもありますが、確実に警察犬に関わりたいなら民間の訓練所へ就職し、公認訓練士を取得するルートがおすすめです。

盲導犬訓練士は公務員試験後に盲導犬育成団体に所属するか、盲導犬訓練士の民間資格を取得して訓練所で働く方法があります。

訓練士は、ペット対象の仕事と比べて緊張感や責任感の大きな仕事です。動物との関わりを通じて社会にも貢献したいと考えている人にはぴったりでしょう。

ドッグトレーナー

ドッグトレーナーは、飼い主の依頼を受けてしつけ・訓練をする仕事です。おすわりや待てといった初歩的な所作を覚えさせることから、問題行動について起こさないように対処することも求められます。

ペット可のマンションも増えるなか、ペットたちはマナーを守って生活に溶け込まなければなりません。無駄吠えや噛みつきなどのトラブルの元となる行動は抑制する必要があります。

また、飼い主とペットが共生できるようにアドバイスをするのも仕事の一環です。訓練後も日常生活で持続できるように、しつけ方法や関わり方を教えてあげます。

ドッグトレーナーに必須の資格はありませんが、犬の種類や性格に合わせた対処が必要なため、深い知識がなければできない仕事です。仕事を得るためにも、民間資格を取得してからドッグトレーナーになる人が多いです。

資格がなくても動物と関わることができる仕事

資格がなくても動物と関わることができる仕事

動物と関わる仕事に就くには、必ず資格の取得や高い専門知識がなければできないと考えてしまうかもしれません。しかし、好きという気持ちがあればできる仕事もあります。

専門資格がなくても動物と関われる仕事についてもご紹介しますので、とにかく動物と関わりたい人はぜひ参考にしてください。

ペットショップ店員

ペットショップ店員は、店頭に並べた犬や猫、フェレットなどの愛玩動物を飼育、お世話をしながら販売する仕事です。資格は必要ありませんが、ペットショップ店員としてのスキルを磨きたい場合には愛玩動物飼養管理士などの資格もあります。

ペットショップで取り扱う動物によって必要な知識は異なるため、自分が興味を持った動物と深く関わるきっかけとなる仕事と言えるでしょう。

顧客とコミュニケーションを取り、求めている条件と一致するペットを紹介する必要もあり、コミュニケーション能力も必要不可欠な仕事です。

ペット関連会社の社員

ペット用品需要は、ペット需要の増加とともに増えています。昨今ではペット用品を対象にした専門会社も多く、商品はペットフードや動物医療機器をはじめ、ペット保険など広がりを見せています。

こういった会社の社員は、ペットを飼育している人や、動物を対象とした仕事の役に立つ商品を販売することを通じて、間接的にペットと関わることができる仕事です。会社では、営業や企画、製造管理などさまざまな仕事から選択が可能です。動物アレルギーなど、直接動物と関わることが難しい人でも就職することで動物と関われます。

まとめ

動物と関わる仕事は、昨今のペット需要の増加や多様性に合わせて仕事の種類も増えています。動物と関わる仕事をするなら、飼い主など人とのコミュニケーションを求められるため、生半可な気持ちでは難しいかもしれません。

資格が必要な仕事は入るまでのハードルは高いですが、身に着けば長く安定して働ける仕事となるでしょう。逆に資格が不要な仕事は、動物と関わるきっかけの仕事としておすすめです。

今回紹介した仕事はごく一部ですが、必要な資格やその後のキャリアプランなどを参考に、これからの自分のライフスタイルや働き方を踏まえて検討してみてください。

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