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アニマルヘルステクニシャンとは?愛玩動物看護師との違いや資格の取り方

アニマルヘルステクニシャンとは?愛玩動物看護師との違いや資格の取り方

「アニマルヘルステクニシャンとは?」
「愛玩動物看護師と何が違うの?」

実際の仕事内容や、愛玩動物看護師との違いがよくわからず疑問をお持ちでないでしょうか。

アニマルヘルステクニシャンは、動物の健康に関わる知識を持った専門職です。本記事では仕事内容や、愛玩動物看護師との違いなどを解説します。

アニマルヘルステクニシャンの仕事に興味がある方の疑問解決につながれば幸いです。

アニマルヘルステクニシャンは動物の健康を支える専門職

アニマルヘルステクニシャンは動物の健康を支える専門職

アニマルヘルステクニシャンは、NPO法人日本動物衛生看護師協会が運営・管理する民間の資格で、動物の病気やけがに対応するための、知識やスキルの証明になります。

動物病院や動物保護施設などで治療やケアをおこないながら獣医師をサポートします。

アニマルヘルステクニシャンと愛玩動物看護師の違いは?

アニマルヘルステクニシャンと愛玩動物看護師の違いをみてみましょう。

アニマルヘルステクニシャン 愛玩動物看護師
資格の
種類
民間資格
NPO法人日本動物衛生看護師協会
国家資格
管轄 民間団体 農林水産省・厚生労働省
資格取得の条件 ・協会指定の学校を卒業/または学科と実技が同等で20歳以上の認められた方
・民間の試験に合格
・大学や専門学校などで3年以上学び卒業(一部特例あり)
・国家試験に合格
法的な
業務範囲
獣医師の補助 採血・投薬・マイクロチップ挿入など、獣医師の指示のもと可能

アニマルヘルステクニシャンと愛玩動物看護師は、どちらも動物の健康に関わる専門的な知識やスキルが必要な仕事です。

2022年に国家資格である「愛玩動物看護師」ができる前の1980年から、アニマルヘルステクニシャンは、動物看護の専門性を証明する民間資格として存在していました。

アニマルヘルステクニシャンの仕事内容

アニマルヘルステクニシャンの仕事内容

アニマルヘルステクニシャンの仕事内容を詳しくみてみましょう。

仕事内容 具体例
動物の
健康管理
・体温・脈拍・呼吸数の測定
・食事量や食欲の観察
・排泄状況のチェック
・仕草や鳴き声の異変の有無
・表情の変化の確認
診察・治療のサポート ・動物の保定(動物を安全におさえる作業)
・治療に使う器具の準備
・血液検査やレントゲン撮影の補助
入院動物の
世話
・容態の確認
・食事の提供
・投薬やリハビリの補助
動物のケア ・シャンプー
・ブラッシング
・爪切り
・耳掃除
環境管理 ・器具の洗浄や消毒
・診察室や入院施設の掃除
・医療品や消耗品の補充
・物品管理
記録 ・カルテの管理
・診察スケジュールや治療記録
事務作業 ・受付の対応
・予約の管理
飼い主様への対応 ・ケア方法のアドバイス
・ペットのしつけや生活習慣の相談対応
・不安や悩みの傾聴

アニマルヘルステクニシャンは、動物が健康に過ごせるよう日常的なケアや診療のサポートなどをおこないます。

動物は、言葉で異変を伝えることができません。アニマルヘルステクニシャンは、動物の行動や仕草などから異変を感じとり、病気の早期発見や治療につなげる役割をになっています。

治療だけでなく、動物たちが快適に過ごせるようシャンプーやブラッシングなどの衛生管理も大切な仕事です。

アニマルヘルステクニシャンは、動物の飼い主様とのコミュニケーションもとります。病気やけがで治療が必要な場合、飼い主様の不安を取り除くような関わりも求められます。

病院や施設によっては、掃除や事務作業なども業務内容に含まれる場合があり、アニマルヘルステクニシャンの仕事は幅広いのが特徴です。

アニマルヘルステクニシャンの給料

アニマルヘルステクニシャン(動物看護)の年収平均317万円とされています。令和5年度の国税庁の調査によると、国民の平均年収(正社員)は460万円とされているため、アニマルヘルステクニシャンの給料は平均年収より低い傾向があります。

ただし、次のような条件の違いで給料が異なるため、詳しくは勤務先に確認してみてください。

  • 経験年数
  • 勤務する地域
  • 勤務形態
  • 保有資格
  • 勤務する施設(病院や保護施設など)
  • 福利厚生

アニマルヘルステクニシャンは、動物の健康に携われる、やりがいのある仕事です。給料だけでなく「スキルアップできる環境か」「長く続けられそうな職場か」などさまざまな条件を確認するのをおすすめします。

アニマルヘルステクニシャンに向いている人

アニマルヘルステクニシャンに向いている人

アニマルヘルステクニシャンに向いている人を説明します。

  • 動物が好き・動物と関わる仕事がしたい
  • コミュニケーション力がある
  • 体力や精神力がある
  • 細かい気配りができる
  • チームワークが得意

それぞれ詳しくみてみましょう。

動物が好き・動物と関わる仕事がしたい

「動物が好き」「動物と関わる仕事がしたい」と考える人は、アニマルヘルステクニシャンに向いていると言えます。「動物が好き」という気持ちは、動物の健康を守る仕事をする原動力になるからです。

しかし、動物の体を支えたり、排泄物の処理をしたりなど体力的に負担がかかるため、決して楽な仕事ではありません。さらに病気やけがをしている動物と向き合うため、体力面だけでなく精神面での負担も生じることもあるでしょう。

「動物に関わる仕事がしたい」「動物の役に立ちたい」という気持ちがあると、困難を乗り越えるのに役立ちます。

コミュニケーション力がある

動物は言葉で自分の状況を伝えることができないため、優しく声をかけたり、スキンシップをはかりながらコミュニケーションをとります。仕草や鳴き声など言葉以外のコミュニケーションを通し、動物のおもいを組み取ることが必要です。

さらにアニマルヘルステクニシャンは、動物だけでなく、飼い主様や獣医師などさまざまな人と関わります。特に、飼い主様は不安やストレスから混乱することもあるため、信頼関係を築くのは大切です。

飼い主様に、動物の状況についてわかりやすく説明したり、獣医師と飼い主様の架け橋的な役割を担ったり、飼い主様が少しでも安心できるような関わりが求められます。

獣医師や他のスタッフなどともコミュニケーションをとる機会が多く、的確に情報共有するためにもコミュニケーション力は不可欠です。

体力や精神力がある

アニマルヘルステクニシャンは、体力や精神力があると役立ちます。動物が治療のときに動かないよう体をおさえたり、動物の日常ケアなど体を動かしたりする作業が多く、1日中立ち仕事になることもあるからです。

特に大きい動物を抱えたり、移動させたりする場面では体力や筋力が求められます。

さらに、動物の看取りや急変時の対応など、精神的な負担が生じるケースもあります。看取りで悲しい別れがあっても、そのあとすぐに他の動物の世話をしたり、急変時に冷静に対応したりなど、精神面での切り替えが欠かせない仕事です。

アニマルヘルステクニシャンは、体力や精神力の両方が必要です。負担も大きいですが、動物の命に関わる責任感ややりがいを感じられます。

体を動かすのが好きな人や、精神面でのリフレッシュが得意な方は、アニマルヘルステクニシャンとして仕事を続けやすいでしょう。

細かい気配りができる

動物の健康を守るためには、細かい気配りが欠かせません。動物は、言葉で不調を訴えることができないため「表情」「仕草」「鳴き声」などから異変を察知する観察力や気配りが必要です。

例えば「なんとなく元気がない」「いつもより食欲がない」「排泄状況が違う」などです。日常の小さな変化を見逃さない観察力が、病気や異常の早期発見につながります。

飼い主様の不安や疑問を感じとり、優しく声をかけたり、さりげなく励ましたりする気配りは、飼い主様と信頼関係を築くうえで役立ちます。

動物医療の現場では、獣医師や他のスタッフと協力しながら働くため「今、誰が何を求めているのか」「何を優先すべきか」と周囲の状況を把握しながら動くのも大切です。

細かいところに目が届き、相手の立場になって考えられる気配りは、アニマルヘルステクニシャンとしての強みになるでしょう。

チームワークが得意

動物医療は「獣医師」「アニマルヘルステクニシャン」「受付スタッフ」など、さまざまな職種が連携し、動物の健康を守ります。チームの一員として、仕事をするため協調性やチームワークが重要です。

自分の役割を理解し、助け合いながら仕事を進めるのが理想です。誰かが忙しいときには、声をかけたり、サポートしたりなど思いやりのある行動がチームワークをよくします。

現場の雰囲気がいいと、動物や飼い主様の安心やリラックスにもつながります。チームで仕事をするのが好きな人や、人と協力しながら目標を達成するのが好きなのは、アニマルテクニシャンに欠かせない要素です。

アニマルヘルステクニシャンに関するよくある質問Q&A

アニマルヘルステクニシャンに関するよくある質問をみてみましょう。

  • Q1:アニマルヘルステクニシャンの年収は
  • Q2:アニマルメディカルテクニシャンとは何ですか
  • Q3:アニマルヘルステクニシャンの受験資格は

それぞれ解説します。

Q1:アニマルヘルステクニシャンの年収は

アニマルヘルステクニシャンの年収は平均317万円です。しかし「経験年数」「勤務地」「働き方」によっても年収は異なります。

提示される給料が低くても、家賃補助や通勤手当などの福利厚生がある場合には、手元に残るお金が意外と低くない場合もあるため、求人の内容を確認することをおすすめします。

Q2:アニマルメディカルテクニシャンとは何ですか

獣医師の指示のもと、動物医療の現場でサポートする役割です。アニマルヘルステクニシャンと役割や仕事内容は同じですが、施設や団体によって呼び方が異なる場合があります。

Q3:アニマルヘルステクニシャンの受験資格は

アニマルヘルステクニシャンの受験資格は次の通りです。

  • 動物看護に関する2年以上の課程を修了し、協会が指定する認定校を卒業 (見込みを含む)した者
  • 資格認定委員会が学修及び実務に於いて同等と認め、20歳に達した者

テストは「筆記」「実技」「面接」の3つです。病気やけがを抱える動物に関する知識やスキルの証明になります。

まとめ

アニマルヘルステクニシャンは動物の健康を支える専門職です。動物病院をはじめとする動物医療の現場で活躍しています。

アニマルヘルステクニシャンの業務は「診察や治療のサポート」「日常的なケア」「飼い主様への対応」などさまざまです。

言葉を発せない動物のケアをするため、観察力や気配りが求められます。体力的にも精神的にも負担がかかることもありますが、動物の健康に携われるやりがいのある仕事です。

国家資格の愛玩動物看護師とは異なり、民間資格でありながら、動物医療に関する知識やスキルを習得できるのが魅力です。動物医療に興味がある方は、資格の取得を検討してみてください。

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