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動物看護師はアレルギー持ちでも働ける?働くポイント5つと職場の選び方

動物看護師はアレルギー持ちでも働ける?働くポイント5つと職場の選び方

「アレルギー持ちでも動物看護師として働ける?」
「アレルギーがある場合はどのような職場を選ぶことがおすすめ?」

このような疑問をお持ちでないでしょうか。

アレルギーがあっても働くポイントをおさえたり、職場を選んだりすれば、動物看護師として働けます。

本記事では、アレルギー持ちでも動物看護師として働くためのポイントや職場の選び方を解説します。

アレルギーがある動物看護師の方のお役に立てれば幸いです。

アレルギーがある動物看護師が働くための5つのポイント

アレルギーがある動物看護師が働くための5つのポイント

アレルギーがある動物看護師が働くためのポイントを5つにしぼり説明します。

・アレルギー検査を受ける
・職場へ相談する
・マスクや手袋を着用する
・抗アレルギー薬を服用する
・定期的に病院を受診する

アレルギー検査を受ける

アレルギーがある場合は、まずアレルギー検査を受けてアレルギーの種類を特定しましょう。自分で思っているもの以外にもアレルギー症状が出ることがあるからです。

アレルギー検査は、おもに血液検査と皮膚テストがあります。

検査
方法
メリット デメリット
血液
検査
・痛みが少ない
・多くのアレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)を一度に調べられる
・お子さまや皮膚の持病がある人でも受けられる
・結果が出るまでに時間がかかる
・皮膚テストに比べ、感度が低いことがある
・費用が高い可能性がある
皮膚
テスト
・結果がはやく出る
・血液検査よりも感度が高いことがある
・費用が比較的やすい
・痛みをともなうことがある
・皮膚に持病がある人やアレルギーの薬を服用している場合に、実施できないことがある

アレルギー検査は「アレルギー科」「内科」「耳鼻咽喉科」などで受けることができます。保険診療にならない場合があるため、費用は直接病院に確認してみてください。

職場へ相談する

アレルギー症状が出やすい業務を避けたり、症状が出たときに休んだりする必要があるため、アレルギー検査の結果が出たら職場に相談しましょう。

アレルギーが軽度の場合、対策をとることで症状を最小限に抑えられる可能性があります。

通院時に、つぎのようなポイントを主治医に確認しておくと、職場への報告のときに役立ちます。

・どのような動物や物質でアレルギー反応が出るのか
・アレルギーの程度はどのくらいなのか
・アレルギー症状を引き起こさないためにできることはなにか
・アレルギー症状が出たときはどのような対応をすればいいのか

これらの情報をもとに、アレルギー症状が出やすい業務を避けられるよう職場に相談してみてください。

必要であれば、診断書をもらっておくこともおすすめです。

マスクや手袋を着用する

アレルギーがある場合、マスクや手袋を着用すると、アレルギー症状が出にくくなる可能性があります。

勤務中にマスクや手袋を着用するようにしましょう。直接動物に触るときには、エプロンやめがねの使用もおすすめです。

マスクや手袋は、長時間着用せずこまめな交換をこころがけてください。知らないうちに、動物の毛や体液が直接皮膚に触れてしまう可能性があるからです。

帰り道や自宅でのアレルギー症状の予防のために仕事が終わったら、仕事中に着ていた衣類袋にしまい、新しいものに交換しましょう。

薬を服用する

医師の指導のもと、適切なアレルギー薬の服用をおすすめします。抗アレルギー薬の使用は、アレルギー症状のコントロールに役立つからです。

服用のポイントをみてみましょう。

ポイント 理由
症状にあった
薬を選ぶ
自分の体質や症状にあった薬を選ぶ必要がある
決められた時間・
量を守る
自己判断での薬の増減は効果に影響が出る可能性がある
ほかの薬との
飲み合わせを
確認する
定期的に飲んでいる薬がある場合、医師や薬剤師に飲み合わせが悪くないか確認する必要がある
副作用を
確認する
抗アレルギー薬には眠気が出るものがあるため、服用時間に注意する

アレルギー症状がおさまったからといって、勝手に薬を中断すると症状が悪化するリスクがあります。

医師に処方されたとおり、内服の時間や量を守ることが大切です。抗アレルギー薬の使用が長期間になる場合は、同じ薬を続けていいか医師に確認してみましょう。

定期的に病院を受診する

定期的にアレルギーの悪化がないか検査を受けることは大切です。定期的な受診により、アレルギー症状が悪化した場合でもすみやかに対応できます。

定期的な受診のタイミングは、人それぞれ異なります。医師から再受診するようにいわれている場合には、アレルギー症状が落ち着いていても必ず受診しましょう。

再受診のタイミングでなくても、アレルギー症状が悪化していると感じた場合は、はやめの受診をおすすめします。

アレルギー症状が悪化していると感じるときは「どのようなときに症状が出るのか」「具体的な症状はなにか」「どのくらい症状が続くのか」などこまかく医師に状況を伝えましょう。

こまかい情報は、追加の検査の必要性を判断するうえで参考になります。

動物看護師でアレルギーがあるときのおすすめな職場

動物看護師でアレルギーがあるときのおすすめな職場をみてみましょう。

・特定の動物を扱う動物病院
・動物に関する商品を扱う企業
・ペット保険の会社
・専門学校の講師
・動物福祉団体

特定の動物を扱う動物病院

動物看護師でアレルギーがあるときは、特定の動物を扱う動物病院を探してみましょう。自分のアレルギーが出ない動物に対象をしぼることで、アレルギー症状が出るリスクを下げるためです。

一般的な動物病院の対象動物をみてみましょう。

・犬
・猫
・ハムスター
・フェレット
・トカゲ
・鳥類
・亀

特定の動物を扱う病院は、対象となる動物が限られるため、仕事内容も限定される可能性があります。しかし、アレルギーを持ちながら動物病院で働くためには、自分の体調に合う病院を探すことが大切です。

動物に関する商品を扱う企業

動物に関する商品を扱う企業の場合、動物病院と比べ、直接動物に触れる機会が少なくなります。そのため、アレルギー症状が改善されることが期待されます。

企業の具体例をみてみましょう。

・ペット用品の会社
・ペットフードの会社
・ペット用オムツの会社

動物との触れ合いを最小限におさえつつ、商品の開発や販売などで動物看護師の専門知識をいかせることが魅力です。

ペット保険の会社

ペット保険の会社では、動物と接する機会がほとんどありません。そのため、アレルギーがあっても、症状が悪化するリスクを最小限にすることができます。

ペット保険は動物の健康面に関する知識が不可欠です。とくに病気やけがなどの動物に関する知識やスキルがある動物看護師は、今までの経験をいかして働けます。

お客さまにとっても、ペットの健康に関する相談がしやすいというのはメリットです。

ペット保険に関する仕事は、直接病気やけがをおっている動物の世話をするわけではありませんが、動物の健康を違う角度からサポートできる仕事です。

専門学校の講師

アレルギーがある場合、専門学校をはじめとする教育機関の講師として働くことを考えてみてもいいでしょう。

アレルギーを持ちながらも、動物看護に携われる仕事です。

動物と直接触れ合う機会をおさえつつ、今までの経験を学生に伝えることができ、経験やスキルをいかせます。

実習のときも、ほかの教員にサポートを頼み、動物との接触を最小限におさえる工夫ができます。

動物福祉団体

アレルギーがある動物看護師は、動物福祉団体での就業もおすすめです。専門知識をいかしながら、アレルギーへの配慮ができる業務内容があるためです。

具体的な業務内容をみてみましょう。

業務内容 具体例
動物
保護活動
・野生動物の保護や援助
・動物シェルターの運営
・動物の里親探し
啓発活動 ・動物愛護に関するセミナーの開催
・学校や地域での動物福祉に関する教育
・動物の適切な飼育方法の情報提供
・動物虐待防止のための活動
募金・
財務活動
・寄付金の募集や管理
・助成金申請や資金調達
広報活動 ・ソーシャルメディアでの活動報告
・オンラインイベントの企画
ボランティア活動 ・ボランティアの募集や育成
・地域コミュニティとの連携

動物と触れ合う機会をおさえつつ、動物福祉に貢献する仕事ができます。動物看護師としての経験や知識もいかせる仕事です。

動物アレルギーはうまく付き合うことが大切

動物アレルギーはうまく付き合うことが大切

動物アレルギーを完全に克服することは難しいかもしれません。しかし、正しい知識と対策をとることで、症状をおさえながら動物に関わる仕事を続けることは可能です。

そのためには、まずアレルギーの原因を追求しましょう。そしてその原因をできる限り避けることで、アレルギー症状の悪化を防ぎます。

医師の指示に沿って、薬を服用したり、マスクや手袋などの防護具を使用したりすることが重要です。こまめな手洗いや着替えにより、アレルギーの原因が皮膚に残るのを防ぎます。

アレルギー症状が出るような業務は、できる限り避けることも効果的です。

アレルギーがあるからといって、動物に関わる仕事を辞めてしまうのではなく、続けられる方法を探してみましょう。

動物看護師でアレルギーがつらいときにできること

動物看護師でアレルギーがつらいときにできること

動物看護師でアレルギーがつらいときにできることを解説します。

・有給休暇や時短勤務などで休息をとる
・業務を調整してもらう
・アレルギーが出ないような職場に転職を考える

有給休暇や時短勤務などで休息をとる

動物看護師として働くうえでアレルギーがつらいときは、有給休暇や時短勤務を活用し休息を確保しましょう。

アレルギー症状が出ると、体力や集中力が低下します。その結果、業務の効率が落ちたり、健康状態が悪化したりするリスクがあります。

アレルギー症状が悪化しているときは、有給休暇や時短勤務を使い、治療や休息に専念することが重要です。

無理せず、はやめにからだを休めることは、長期的にみると健康に仕事を続けるための大切なポイントです。

症状がつらいときは、上司や同僚に相談して休息を確保することを優先させることをおすすめします。

業務を調整してもらう

アレルギー症状がつらいときは、業務を調整してもらうことを検討しましょう。アレルギー症状を我慢していると、体調を崩し、結果として同僚や上司の仕事の負担が増えてしまう恐れがあります。

アレルギーが出ることを説明し、特定の業務を避けることで、健康に仕事を続けられるかもしれません。

同僚や上司に業務の調整を依頼しにくい場合もあるでしょう。その場合は「⚪︎⚪︎はできませんが、⚪︎⚪︎はできます」というようにかわりにできる仕事を具体的に提案してみてください。

無理して症状を悪化させる前に、業務調整をすることで長期的な働きやすさにもつながります。

アレルギーが出ないような職場に転職を考える

アレルギー症状が改善しない場合や、アレルギー症状に悪化がみられる場合には、アレルギー症状が出るリスクが少ない職場へ転職を考えるのも選択肢のひとつです。

動物看護師の専門的な知識やスキルは、動物と直接触れ合う仕事以外でもいかせます。

そのため、自分の体質やからだの状態にあった職場を選び、症状を最小限にしながら動物に関わることが可能です。

転職を考えるときは「自分のアレルギーの状態」「アレルギーが悪化するリスクがないか」など、希望の職種以外にもアレルギーに関するポイントをおさえることがおすすめです。

まとめ

動物アレルギーを完全になおすことは、残念ながら難しいのが現実です。しかし、アレルギーの原因を追求し、適切に対応することで、アレルギーの症状をおさえることは可能です。

マスクや手袋などの防護具を使用したり、薬を服用したりしながら、症状をおさえる方法を試してみてください。

症状がつらいときには、無理せず休息をとったり、転職を考えたりすることも大切です。

動物看護師のキャリアを続けるために、アレルギーとうまく付き合っていきましょう。

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